「ジムを開業すれば、好きなトレーニングを仕事にできる」

確かにそれは事実です。
ですが、現実はそんなに甘くありません。

このブログでは、値引きに頼らずにジムを運営してきた実体験をもとに、
これからジム開業を考えている方に向けて、
“きれいごと抜きの経営のリアル”をお伝えします。


ジム経営は「トレーナー業」ではない

「トレーニングが好き」「知識と経験があるから大丈夫」

もし、そう思っているなら、一度立ち止まって現実をもっとリアルに考えた方がいいと思います。

まず最初に、これははっきり言っておきます。

ジム経営は、トレーナー業ではありません。

もちろん、トレーニング指導は仕事の一部です。
しかし実際には、

  • 集客
  • 価格設計
  • 継続率の管理
  • クレーム対応
  • 事務作業
  • 発信・ブランディング

これらすべてを背負うのがオーナーです。

トレーニング指導が好き、身体の知識がある。
それ自体は大きな武器です。

しかし、それだけで経営が成り立つほど、現実は単純ではありません。

「良い指導をすれば自然と人は集まる」
そう思っていると、ほぼ確実に壁にぶつかります。


値引きは“楽”だが“後で必ず苦しくなる”

多くのジムが、集客に困ったときに選ぶのが値引きです。

  • 体験半額
  • 入会金無料
  • 期間限定キャンペーン

短期的には確かに人は来ます。
しかし、その代償は想像以上に大きい。

  • 価格で選ばれる
  • 客層がブレる
  • 継続率が下がる
  • 常に集客に追われる

一度値引きに頼ると、
「値引きしないと人が来ない状態」から抜け出すのは非常に大変です。


値引きをしないという選択

134MOVERGYMでは、
オープン初期を除き、基本的に値引きは行っていません。

体験無料などの施策も行いましたが、
今はそれもやめました。

理由はシンプルです。

「価格以上の価値を感じてくれる人とだけ、長く付き合いたかった」

この選択は、正直ラクではありません。

  • 集客スピードは遅い
  • 不安は常につきまとう
  • 他ジムはどうなのかとうらやましく感じることもある

それでも、値引きをしなかったことで、

  • 継続率の高い会員層
  • クレームの少ない環境
  • 無理のない運営

が少しずつ積み上がっていきました。


経営で一番キツいのは「不安」

ジム経営で一番大変なのは、
体力でも技術でもありません。

常に頭から離れない不安です。

  • 来月、会員が減ったらどうしよう
  • 売上が落ちたらどう立て直すか
  • この判断は正しかったのか

数字が安定してきても、
この不安がゼロになることはありません。

むしろ、責任が増えるほど不安も増えます。

これは、開業前にはなかなか想像できない部分です。


1人で全部やる限界は必ず来る

多くの個人ジムは、
オーナーが「経営・運営・トレーナー」をすべて兼任します。

最初は回ります。
ですが、ある段階で必ずこう感じます。

「時間が足りない」

  • 現場に出れば出るほど、未来の仕事ができない
  • 休めば売上が止まる
  • 全部自分じゃないと不安

ここをどう乗り越えるかが、
ジムが伸びるか、止まるかの分かれ道です。


経営は「強くなること」ではなく「壊れないこと」

ジム経営で大切なのは、
派手な売上や一時的な成功ではありません。

  • 無理をしない
  • 値段を下げない
  • 世界観を守る
  • 継続できる形を選ぶ

これらを地味に積み上げることです。

正直に言います。

ジム経営は簡単ではありません。

でも、正しい考え方と覚悟があれば、
長く続けることはできます。


前職での経験が、経営判断を支えている

今振り返ると、現在の判断ができている理由は
前職での社会人経験が大きいと感じています。これは私が20年間積み上げてきた何にも代え難い経験です。

  • 組織で働いた経験
  • 失敗や遠回りをした経験
  • 意思決定の重さを知っていたこと

これらがあったからこそ、
値引きをしない、無理をしない、長く続けるという判断ができました。

もし社会人経験がなければ、
短期的な数字や感情で動いていたかもしれません。

経営は、技術よりも判断の積み重ねです。


最後に:開業前のあなたへ

もしあなたが今、

  • ジムを開業したい
  • 好きなことを仕事にしたい

そう考えているなら、
ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。

「経営者になる覚悟はあるか?」

トレーナーとしての情熱だけでは、
経営は乗り切れません。

それでも挑戦したいと思えるなら、
この世界はとてもやりがいがあります。

134MOVERGYMは、
そんな覚悟を持った人を、心から応援しています。